若手社員の育成や指導について悩みをもつ組織は少なくありません。
このような特徴や気質をもっている若手・新入社員が多いのではないでしょうか。
若手・新入社員研修でグループワークでディスカッションをお願いすると、まだ時間があるのに話を終えて黙って座っているグループが、ここ数年で増えました。そのグループに話しかけると、ニコやかに「終わりました」と答えてくれます。そして、「どんな風にまとまったの?」と訊くと、メンバーのそれぞれが発言したから、これで良しと思って終了したと。
こちらが求めているディスカッションの成果・結果ではなく、グループで話して共有できたら目的達成できた。もしくは、誰かが目的達成してくれたらいいと他力本願になってしまっている。
そして、「わかりません」「知りません」「できません」と言えない若手・新入社員が増えました。これには、多くの方が頷いてくださるのではないしょうか。
デジタルネイティブ世代にとっては、「わからないことは検索すると見つかるもの」「正解は自分の外側にあるもの」という考えが一因になっていると考えられます。
昨今の変化の時代では、過去の経験ややり方は通用しません。上司や先輩社員が答えを持っていないケースが増えています。そうなると、ますます若手・新入社員は、「わからないことはやりたくない」となってしまいます。
社会では、具体的経験(失敗)を積んで、振り返り、学び、新たな試みを繰り返す、このループが成長のサイクルとなります。この成長サイクルを繰り返すことでその精度を高めていくことが「正解」のはずです。会社が求める若手・新入社員は、このサイクルを自分で回し、成長することです。そこにギャップが生じています。
「正解は外側(上司・先輩・会社)にある」新人にとって、「正解は内側にある」という捉え方は、大きなパラダイムシフトが必要ですし、そもそも、会社や上司の答えではなく、『自分の答え』があるという前提を理解できるかどうかで、その後の行動に大きく影響することは間違いありません。
そうは言っても、少しの失敗でも落ち込んでしまって、最近の新人はストレスに弱いと言われる方も多いと思います。
近年の親子関係や学校社会の変化によって、自分中心の環境が当たり前のまま社会人となってしまうことが一因となっています。自分中心の環境が当たり前とは、どんなことでも自分が影響していると考えてしまうのです。これがメンタル不調に大きく関わります。
たとえば、
といったように、直接関係していないことでも自分のせいだと自己否定を強めてしまいます。
職場で小さい失敗をした、上司から指導を受けた、先輩から指摘されたなど、上司や先輩社員の想定外なことで落ち込んでしまいます。そうなると、上司や先輩社員にとっては、気がつけば若手・新入社員のモチベーションが下がっていたり、メンタル的な問題を抱えている、なぜなのかの理由がわからず、腫れ物に触るように接してしまい、余計に問題をこじらせてしまいます。
もちろん、全ての若手・新入社員が該当するというわけではありません。しかし、メンタル的な問題を抱えやすい土壌を持っているのだとすれば、若手・新入社員の特徴に合わせた指導法が必要になります。
本セミナーが新入社員はもちろん、若手社員育成の一助となれば幸いです。
若手・新入社員のためのレジリエンス”力”養成セミナーカリキュラム
1.はじめに〜 「レジリエンス」とは
2.レジリエンス思考術①経験学習スタイルを回す!
経験学習スタイル ~失敗しないようするのではなく、失敗を糧に前に進めるようにするためには?~
【内容】
失敗を振り返って、内面で起こっていることを見つめる。そして、失敗を学びに変えて、失敗を糧にした新たな試みを実践する。この経験が自分で考えて行動できる成長のサイクルになります。
レジリエンス タイプ診断 ~あなたの落ち込み方のタイプとは?~
【内容】
自分とのコミュニケーションを考える。外部(会社や上司)に答えを求めるのではなく、自分の答えを見つけるためのツールとして活用します。
3..レジリエンス思考術②価値観・プログラム・フィルター
4.レジリエンス思考術③自己同一化・脱同一化
5.レジリエンス思考術④人は他人から傷つけられることはない⁉
6.レジリエンス思考術⑤ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)
8.まとめ
若手・新入社員のためのレジリエンス”力”養成セミナー 費用
受講料 | ご相談ください |
---|---|
セミナー時間 | 6時間(例10時〜17時) |
受講人数 | ご相談ください |
※ご受講人数、セミナー時間については、ご相談ください。2〜3時間のセミナーも行っております。
レジリエンスセミナーの概要
テーマ1
知る(落ち込んでしまう仕組みを知る、自分の価値観・プログラムを知る)
ネガティブな内的会話が繰り返されてしまう構造を理解します。落ち込むことにエネルギーが奪われなかったとしたら、成し遂げられることにフォーカスします。人は、成し遂げたいと願いながら、深い部分では成し遂げられないことで守られていることがあるのです。この構造を理解しなければ、いつまでたっても願望実現はできません。
テーマ2
許す(落ち込むことを許す、他者や自分を許す)
「落ち込んではダメだ」と無理やり鼓舞しては、更に落ち込む状態をキープしてしまう。人には、忘れようと頑張れば頑張るほど、強化させる心の仕組みがあるのです。人は、落ち込むものであり、落ち込んでいいのです。落ち込んでしまう自分を責めることで、何を守っているのか、何を得ているのかを明らかにします。
テーマ3
信じる(体験を語る、ヒーローズ・ジャーニー)
落ち込みから抜け出した後に何を教訓として学ぶかが成長の鍵となります。自分の経験を語ること、他者の経験を聞くことによって、人生経験の解釈に違いをもたらす効果があります。そして、誰しも影響を受け、影響を与えて生きていることを自覚し理解していきます。